【第140号(2018年2月10日発行) 2面】三重県四日市市のタウン紙『タウン情報YOU四日市』

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第140号(2018年2月10日発行)記事 2面

病との戦い パステル画で輝く人生


自宅のアトリエで制作する森川さん=四日市市小古曽で

初めての個展も開催 森川眞理子さん

 9年前、手足に激しい痛みが続く「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」を発症した四日市市小古曽の森川眞理子さん(50)は、リハビリのためにパステル画を始めた。国内外の公募展で評価されたことで自信を持ち、病気を抱えながらパステル作家として新たな人生を歩んでいる。
 CRPSは外傷や神経損傷により、きっかけとは不釣り合いな重度の痛みが長く続く疾患で、原因はまだ解明されていない。森川さんは介護関係の仕事中に転倒し、後頭部を打ったのが発症する引き金となった。
 けがは軽症で済んだのに、数日後には右肩から右手の指先、左手、左足へと耐え難い痛みが広がり、あまりの痛みに生きるのも苦痛だったというが、母子家庭で高校受験を控えた息子を「一人残しては死ねない」と気持ちを奮い立たせた。
 幸い、CRPSに詳しい専門医と出会い、痛みを感じにくくする手術を受け、発症から半年後にはようやく痛みがましになった。ところが、今度は筋肉の機能が衰え、指先の細かい動きが一切できなくなっていた。「職場復帰は無理? どうやって生活すれば……」と動揺し落ち込む日々が訪れた。
 リハビリのため選んだのが、指で描くパステルアート。わらをもつかむ思いで道具一式を購入し、自己流でリンゴを描いてみた。絵に集中している間は痛みを忘れることができ、指先の動きが楽になっているのを実感。「うれしい! もっとうまくなりたい」と絵画教室に通うなど、社会と接点を持つ意欲も出てきた。
 森川さんの作品は主に「陶器の花瓶に生けた花」がテーマで、見た人が明るい気持ちになれるよう、オレンジ、黄、ピンク、青で描くことが多いという。2012年には初めて「全国公募日美展」に応募し入選。その絵が売れたことが自信につながり、作家として活動していく決心をした。その後も「日本・フランス現代美術世界展」や「パリ国際サロン展」といった海外の公募展でもほぼ毎回入選するようになった。
 次々と公募展に出展するのは「絵が有名になることで、治らない病気のつらさを知ってほしいから」だ。4年前には再婚し、パートナーにも恵まれた。「病気になって、パステル画に助けられた。同じ病気で苦しんでいる人を励ますために、私が輝いていないと」と明るくほほ笑んだ。
 森川さんは、初の個展「はじめましてのパステル作家」を3月6日(火)から11日(日)まで、同市安島の市文化会館第4展示室で開く。午前10時から午後5時まで(6日は同1時から、11日は同3時まで)。入場無料。
 問い合わせは森川さん 電話059・344・1668へ。

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布小物 家族とともに

「ぎゃらりーひなた」広瀬すゞ子さん

 「元気な限り続けたい」。身近にある布を使って人形や布小物作品を作っている、四日市市富田の広瀬すゞ子さん(90)は、家族とともに開く「布小物ぎゃらりーひなた」を訪れる人たちとの憩いの時間を楽しんでいる。
 25年ほど前から、着なくなった着物や帯などを材料に作り始め、1日1個のペースで仕上げていた。保管する段ボール箱が増えていったが、「しまっておくのはもったいない」と、次男の浩二さん(65)と妻の裕子さん(58)が協力し、空き家となっていた長屋をリフォームしギャラリーを整備した。
 当時会社員だった浩二さんは帰宅後、毎日何時間も天井を磨き、板を張るなどの作業を続け、店の看板や棚、縁台まで手作りした。作品の見せ方を研究し、ちゃぶ台や階段たんすなどをそろえ、照明も工夫して温かみのあるギャラリーが出来上がった。
 テレビなどで報じられると、他県から見にやってくる人が増えた。素朴で親しみやすい作品に心が和み、長い時間おしゃべりしていく人も多いという。裕子さんも作品を作り、家族3人で伊豆までつるしびなを見に行くなど、広瀬さんが家族の求心力となっているそうだ。
 同ギャラリーでは季節に合わせ展示を替え、現在はひな人形を3月中旬まで展示している。開館は火曜から木曜、土曜の午前10時から午後4時まで。入場無料。
 問い合わせは同ギャラリー 電話059・365・7937まで。

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泉谷しげるさんが祝福に こにゅうどうくん

イベントのステージでこにゅうどうくんを祝う泉谷さん(中央)ら=四日市市諏訪栄町で

盛大に成人式

 永遠の6歳でありながら生誕20周年を迎えた四日市市のマスコットキャラクター「こにゅうどうくん」の成人式がこのほど、同市諏訪栄町の商店街で開かれた。シンガーソングライターで現代アートも手掛ける泉谷しげるさんもイベントに参加し、交流を深めた。
 1月20日にあったイベントには、全国から28体のご当地キャラクターがお祝いに駆け付けてパレードも行われ、成人式では森智広市長が祝辞を述べた。また、萬古焼のキャラクター「ポッターくん」からこにゅうどうくんに防災土鍋がプレゼントされ、泉谷さんのライブも開かれた。
 20歳になったこにゅうどうくんをイメージして泉谷さんが描いた絵もプレゼントされ、森市長が「市長室に飾ります」と答えると、泉谷さんは「そんな所に飾ったら誰も見えねえじゃねえか。見えるとこに飾れ」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘った。現在、その絵は市役所1階ロビーに展示されている。

泉谷さんが絵付けした萬古焼の土鍋

 イベント終了後、泉谷さんがYOUの単独取材に応じた。同市を訪れたのは昨年、ライブハウス「ガリバー」(同采女町)でライブを開いたのが最初で、「たくさんの人に歓迎され、うれしかった」。東海ラジオの、四日市をテーマにした番組のエンディングテーマを歌っていた歌手のさだまさしさんと話すなかで四日市に関心を持ったという。
 四日市の印象を尋ねると、「若い市長や巨大なコンビナートを見て、エネルギーを感じる。四日市のコンビナート産業が名古屋を支えていると思う」と語り、「これまでは、ゆるキャラになんか興味なかったが、こにゅうどうくんが四日市のエネルギー体になるんじゃないか」と、独特の切り口でこにゅうどうくんの印象を話した。

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※掲載内容は取材時によるものです。詳細は、各施設・店舗にお問い合わせください。

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