2018年は、萬古焼の創始者として知られる江戸時代中期の豪商・沼波弄山の生誕300年に当たる。四日市市立博物館(同市安島)では7月21日(土)から9月2日(日)まで、企画展「ばんこ再発見! 受け継がれた萬古不易の心」を開く。

 伝統的な表現方法にとらわれない、自由な発想で生み出された萬古焼は、「後世に受け継がれ、いつまでも変わらない」という願いを込めて名付けられたという。作品には鎖国時代の、異国への憧れが感じられるものがしばしば見られる。弄山時代の作品は、現在では「古萬古」と呼ばれている。

 萬古焼は弄山の没後、一度は途絶えたものの再興され、更に明治に入って急須、鉢などの食器類が量産されるようになり、作り手の生活を支える産業として発展した。

 今回は、芸術性の高い水差しや茶わんなどの他、色彩豊かでユニークなデザインの酒器や香炉など計260点ほどの館蔵品を展示。象などの動物や福助人形を模した土瓶は、遊び心を感じる。鮮やかなピンク色を施した菓子器は、200年近く経た現代の菓子にも良く似合い、萬古焼のイメージを一新する。

 同博物館の学芸員、田中伸一さんは「焼物には難しいイメージがあるが、楽しくて可愛くて優しく、ほっとさせる一面もある。作品を見に来ていただき、従来のイメージを壊してほしい」と語った。

 入場料は一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料。開館時間は午前9時半から午後5時(入場は午後 4時半まで)。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。8月13日(月)は開館。

 問い合わせは同博物館TEL059・355・2700へ。