一般住宅に旅行者らを有料で泊める「民泊」のルールを定める「住宅宿泊事業法」が6月15日に施行され、県内では6月末時点で31件が民泊事業の許可を受けた。四日市市内で民泊サービスの提供を始めた松尾敏博さん(42)、真理子さん(41)夫妻に経緯や思いを聞いた。

 松尾さんは自動車販売店に勤務。真理子さんは大学でフランス語を学んで以来、仏旅行や語学の勉強を続けてきたが、「日本の日常に近い雰囲気をフランス語圏の人にも体験してほしい」と、民泊を始める決意をした。

 宿泊業は全く初めてだったが、まずは物件を探すため、同市ときわの不動産会社「フジケンホーム」に相談し、2階建て住宅を購入した。今年3月15日に受付が始まってすぐ、申請に必要な書類を県へ提出した。「予想以上に書類が多かった」が、5月下旬には受理されたという。

 宿泊客に提供する部屋は8畳の和室。民泊事業に必要なものをそろえつつ、和の雰囲気を大事にしようと、招き猫や「日永うちわ」が置いてある。民泊や各種体験を紹介するサイトに登録した他、館内の案内にはフランス語も併記している。

 松尾さんは「多くの方に宿泊していただき、東海道や神社などの日本文化を体験していただければ」と話していた。