「日本画や茶道の『美』を追求し、美しいものを大勢の人に知ってもらいたい」。四日市メリノール学院高校(四日市市平尾町)2年の水越和樹君は、茶道部と美術部、華道部に所属し、日本の美の魅力を伝えられるよう、日々の活動に打ち込んでいる。

 祖母の影響で、小学生のころから仏画や日本画などに興味を持つようになった。中学生の時には祖母と一緒に展覧会へ行き、国宝の鳥獣戯画や日本絵画史上最大の画派・狩野派の作品などに触れ、魅力を肌で感じた。そうした作品の良さを広く知ってもらうために作品を模写し、親や美術館の学芸員らに見てもらうようになった。

 高校受験を控えた3年の時、同学院のオープンスクールに参加し、数ある部活動の中で茶道部を見学。その時感じた、茶わんに対する疑問を外部講師の師範に投げ掛けてみたところ、「わびは厳かで深い精神的な部分があり、そういう心で見ると奇麗な文様のある器にも、わびが感じられると思う」と教わった。

 この考えに感銘を受け、茶道について詳しく調べるうちに、茶道には所作の美しさも必要で、茶花や掛け軸に描かれた絵にも美を求める「総合芸術」だと実感したそうだ。

男子部員増やしたい

 同学院が男女共学となった年に入学したため、茶道部の男子部員は水越君だけだった。しかし、古代茶道の世界では男性の茶人が活躍してきたこともあり、「男子部員を増やしたい」と思案している。
 現在は男子中学生1人が入部して心強い相棒ができ、ともに茶道に励んだり、奈良や京都で日本美術を鑑賞したりしているそうだ。