近年、全国で救急車の出動件数が増加傾向にあるものの、実際に要請した人の約半数が入院の必要のない軽症者だったという統計も示され、救急車の不適正利用は社会問題化している。不適正利用の増加は、新たな交通事故の発生や重症者の搬送に支障を来すことにつながるため、全国の消防機関では適正利用を呼び掛けている。【緊急度に応じた必要が表示されるアプリ「Q助」の画面】

 四日市市消防本部によると、2017年中の管内(同市、菰野町、川越町)での救急出勤件数は、前年に比べ137件多い1万4444件。住民約23人に1人、1日当たり39・6件の出動があったことになる。

 消防庁は昨年5月から、症状に応じた緊急度の判断や必要な対応などの判断を支援する「全国版救急受信アプリ(通称・Q助)」の提供を始めた。スマートフォンやパソコンの画面上で、該当する症状を順に選択すると、「今すぐ119番通報してください」「出来るだけ早めに医療機関を受診しましょう」など、緊急度に応じた対応方法が表示される。アプリは消防庁ホームページ(http://www.fdma.go.jp/)からダウンロードでき、web版で閲覧も可能。

 「救急の日」(9月9日)に合わせ、全国的に救急法の普及啓発や救急車の適正利用などを啓発するイベントが開かれる。
 四日市市では9日(日)にイオンモール四日市北(同市富州原町)で「救急フェスタ」が開かれる。時間は午前10時から午後2時、入場無料。会場では応急手当の啓発ビデオの放映、サルビア分団による紙芝居やクイズ、ぬり絵コーナー、救急車の展示などがある。