近年、台風や集中豪雨による土砂災害や浸水被害が頻発する中、自宅周辺の危険度を理解しているだろうか。四日市市危機管理室では「市が作成した、大規模地震や風水害に備えた『防災マップ』を活用し、自宅周りの浸水予測や避難場所の確認をしてほしい」と呼び掛けている。
 

   今年の7月豪雨では、浸水を予測した「ハザードマップ」と実際の被害地域がほぼ一致していたと報告されている。同月中旬に広島県熊野町で支援活動に当たった市危機管理室の小林剛さん(47)は「熊野町もハザードマップと被害は一致していたが、被災者のマップへの意識は少なく、広報車で避難所を回った際も『うちは大丈夫と思っていた』という人が大半で、避難が遅れたために家族が亡くなった人もいた」と話す。

 四日市市では、ハザードマップに避難所や病院、急傾斜地、危険箇所などの情報を加えた「防災マップ」を作成しており、2005年に全戸配布した。現在は最新版を各地区市民センターで配布する他、市ホームページでも公開している。下野、八郷、桜、四郷、内部の各地区では「土砂災害ハザードマップ」も作成されている。

 防災の出前講座にも携わっている小林さんは「マップが手元にない人が多いのでは」と感じている。市内中心部では雨水をポンプで強制的に海へ排水するシステムが整備されているが、河川氾濫と記録的豪雨が重なった場合、市役所(諏訪町)周辺は1から2メートル未満、JR四日市駅周辺は2から5㍍未満の浸水が予想されている。

 小林さんは「まずは防災マップで自宅の危険度や避難ルートを確認しておくこと。地震と違い、事前に準備する時間があるので、ラジオやエリアメールなどで避難情報を集め、自分で判断し命を守ってほしい」と話している。

非常持ち出し品を用意

 また小林さんは、災害発生時に最初に持ち出す「一次持ち出し品」の用意を勧めている。主なものは以下の通り。
▽貴重品(現金、預金通帳、印鑑、運転免許証、健康保険証)
▽携帯ラジオ
▽懐中電灯
▽応急医薬品
▽水・非常食(乾パン、缶詰)
▽生活用品(ライター、紙コップ、紙皿、ナイフ、ティッシュ、タオル、軍手、スリッパ、雨衣など)
▽下着・上着などの衣類

 問い合わせは市危機管理室TEL059・354・8119へ。