山登りなどを楽しむには絶好の、秋の行楽シーズン。しかし、遭難などの事故には注意が必要だ。県内で昨年発生した57件の山岳遭難のうち、17件が御在所岳(標高1212㍍)でのもので、滑落した80代男性が命を落とした。県内9警察署に設置されている山岳警備隊のうち、御在所岳などを管轄する四日市西署の担当者に話を聞いた。【山岳警備隊の訓練の様子(四日市西警察署提供)】

 山岳警備を担当する地域課の保田健太郎課長(35)によると、昨年、遭難の様態で多かったのは「道に迷った」「滑落・転落」「疲労」の順で、時期的には春と秋が多くなっている。管内では今年8月末現在で12件の発生があり、昨年同時期よりは少ないものの、御在所岳では7件発生しているという。

 ロープウェーで訪れる人も多く、「気軽に登れる」と思う人も少なくないが、登山道はいずれも険しく、体力や経験に加え、十分な準備も必要だ。近年はスマートフォンの普及もあり、地図アプリなども活用すれば便利だが、電源が切れるなどして機能しなくなる場合に備え、紙の地図を持っていくことも大事だという。

 登山前に必要なのが、いざという時の〝命綱〟とも呼べる「登山計画書(登山届)」の提出だ。氏名や緊急連絡先、入山・下山予定日時、ルート、装備品、同行者氏名、使用車両を明記し、管轄する警察署や警察本部地域部地域課などへ郵送ファクスする。計画書の様式は県警ホームページ(https://www.police.pref.mie.jp/index.php)からもダウンロードできる。

 同署では、登山道入口などで定期的に広報を実施しており、保田課長は「安易な考えでの登山は命に関わる。事前準備をしっかりして臨んでほしい」と話していた。