言葉が滑らかに出にくい「吃音(きつおん)」について広く理解してもらおうと、県内の吃音者でつくるグループ「三重言友会」が10月21日(日)に四日市市諏訪町の市総合会館で啓発イベントと相談会を開く。入場無料。【参加を呼び掛ける「三重言友会」のメンバー=四日市市諏訪町で】

 以前は「どもり」とも呼ばれた吃音は、言いたいことが頭に浮かんでいるのに、言葉の第一音が出づらかったり、言葉を繰り返したり伸ばしたりする症状がある。同グループによれば、発症のタイミングは2歳から5歳ごろが多く、約8割は自然に消失するものの、症状が続き、成人の1%に吃音があると言われている。発達障害に含まれるが、吃音を理解する医師が少なく、成長につれて症状を隠し、悩みを抱え込んでしまいがちになるという。

 吃音者の当事者団体は全国各地にあり、三重言友会もその一つ。発足から31年、県内を中心に中学生から60代までの30人が参加している。毎月第4日曜に同会館で例会を開き、電話や面接の訓練、情報交換などに取り組む。会員の一人は「吃音があっても働いている仲間の姿を見て、勇気づけられる」と話す。

 同グループの濱田一夫会長(66)(玉城町在住)は「周りの人に正しい付き合い方を知ってもらうことで随分楽になる」と語る。ありのままを受け入れてもらえる環境をつくろうと、今年5月から県内の学校へ啓発リーフレットを配布するなど、啓発活動にも取り組んでいる。

 今回は、国際吃音啓発の日(10月22日)に合わせて企画された。当日は同会館3階の社会適応訓練室で午後1時半から、名古屋市で「さくら吃音相談室」を主宰する言語聴覚士の横井秀明さんが「吃音の「なおし方」』と題して講演する。同3時10分からは相談会。濱田会長は「吃音に悩む人はもちろん、企業の採用担当者や学校の先生などにも来てほしい」と呼び掛けた。

 定員40人。参加には事前申し込みが必要。 申し込み、問い合わせは同グループ事務局の田中さんへ電子メール(m.tanaka0213@gmail.com)で。