古代の歴史ロマンを感じられる企画展「くるべのお屋敷? 大矢知山畑遺跡展」が、四日市市大矢知町のくるべ古代歴史館で11月18日(日)まで開かれている。入場無料。【展示を説明する学芸員と来場者=四日市市大矢知町で】

 飛鳥時代から平安時代にかけての役所跡とされる久留倍官衙(くるべかんが)遺跡について展示・解説する同歴史館。その南隣に大矢知山畑遺跡は位置している。一帯は以前から遺跡として知られていた地域で、2000年から翌年にかけて市教育委員会が発掘調査を実施したところ、平安時代前半に大型の建物や倉庫が何度か建てられていたことが分かった。

 同遺跡からは、銅を加えた釉薬(ゆうやく)で緑に発色させた「緑釉陶器」など高級な焼物が出土したことから、有力者が住んでいたと推測される。企画展では、緑釉陶器の他、植物の灰を原料とする釉薬を使った「灰釉陶器」、釉薬がかかっていない「無釉陶器」などが展示されている。

 椀(わん)の底に花びらを表す文様が入った緑釉陶器の破片も展示され、土器を使っていた古代の庶民の生活とは違う、有力者の暮らしが想像できる。同歴史館の担当者は「久留倍官衙遺跡に加え、大矢知の遺跡を知ることで、より立体的に歴史を考えるきっかけになれば」と来場を呼び掛けている。

 開館は午前9時から午後5時まで。月、火曜休館。11月4日(日)は午後2時から学芸員による展示解説がある。

 問い合わせは同歴史館TEL059・365・2277へ。