菰野町川北の萩由加里さん(23)は、東京農業大学を今春卒業し、兄の寛文さん(37)とともに米、麦、大豆などの栽培に汗を流している。【トラクターの前で新米を手に笑顔の萩さん(右)と寛文さん=菰野町川北で】

 将来のことを考えた高校生のころ、「農業がしたい」という思いが強くなり、同大学では農学科・農業生産科学コースで作物学研究室に所属。帰省時には兄の農作業を手伝い、トラクターを使えるよう、大学1年の時には大型特殊の運転免許を取得。農作業で必要な細かい操作方法は寛文さんから教わった。

 「卒業後のことは、じっくり考えて」と寛文さんから言われていたが、迷わず実家へ戻り、早速、土作りや種まきなどに汗を流し始めた。作業によっては日の出前から始まることもあるが、「とにかく丁寧に作業することを心掛けた」という。

 夏の酷暑にも負けず、米は大型台風の上陸より先に収穫することができた。「一緒にできて心強かった。農業デビューにしては順調すぎたかも」と寛文さん。2人は同町の若手農家による「菰野町おいしいお米を考える会」の一員として、イベントでのPR活動にも一役買っている。

 現在は麦作りに取り組んでいる萩さんは「ほとんどの作業は兄に確認しながらやっているが、これからは自分だけでもしっかりできるようになりたい」と目を輝かせた。