「第一楽器」代表取締役     服部勝彦さん(65)

   大学卒業と同時に入社し、現在は2代目の社長。社業の傍ら、「音楽の持つ力をたくさんの人に届けたい」と、2011年に「NPO法人おとのわ」を設立し、世代を問わず楽しめる音楽発表会などを企画してきた。

 入社当時はピアノの販売台数が多かったが、近年は楽器を購入することだけでなく、「習いう、楽しむ」要望が強くなってきたという。同社が県内外で運営する教室には、3歳から80代まで幅広く通っている。

 社員へ常に伝えているのは「お客さまに楽しんでもらうにはどうするかを考える」こと。楽器を買い、習い楽しみ、そして修理も受け付けることで、一つの楽器、一つの教室で「ストーリーを作れる」からだ。

 先日、同社で開講している「青春ポップス」の発表会を名古屋市内で開催し、好評を博した。服部さんが印象に残ったのは、教室に通う人たちの笑顔。「これからも楽しい場を提供し、新しい試みや企画に挑戦していきたい」と展望を語る。

 最近は「約50年ぶり」というクラリネットに挑戦している。自社の教室には月1、2回しか通えないこともあるが、発表会にも出演。クラリネットを習うことを社員たちに伝えると、皆一様にうれしそうだったといい、「私自身が音楽を楽しんでいます。仕事も本当に楽しんでいますよ」と笑顔で話した。