三重県の四日市市議会は10月2日、本会議を再開し、水没した「くすの木パーキング」の中央通り側を取得する一般会計補正予算案などを可決した。議員発議による市議会議員定数を34から32に減らす条例一部改正案も可決し、8月定例月議会は閉幕した。地下駐車場は取得の予算が認められたことで、復旧への動きが始まり、11月定例月議会には取得そのものに関する議案や復旧工事に関する予算案などが提出される見込み。
取得費への反対意見も
補正予算案は、地下駐車場の取得費2億526万円や清掃、施設復旧設計、電気通信設備設計などの業務委託費計3億5100万円、2027年度までの債務負担行為1億6100万円を含む。本会議では、2人の議員が「競売などで安く取得すべきで、市の考える取得費用は大きすぎる」「国と歩調を合わせて復旧すれば経費を抑えられたし、今後の受益者負担もしっかり考えるべき。今回の議案になる前の議論が足りなかった」などとする反対意見を述べた。採決の結果は賛成23反対10で、補正予算案は可決された。
議員定数11年ぶりに2削減
市議会議員定数条例の一部改正案は、2015年に定数を36から34に削減してから11年が経過し、少子化の進行など社会状況を考え、適正な定数を議論した結果として、現行の34から32に減らすとした。「四日市の議員1人あたりの人口は県内で最も多く、削減は市民の声を市政に反映させる機能を低下させる」などと議員1人が反対意見を述べたが、採決の結果、賛成30反対3で定数削減の条例改正案は可決された。次の市議選から適用される。
次年度予算へ3点の提言
2025年度一般会計、特別会計などの決算案もすべて認定され、この審議の中から、次年度予算への議会からの提言3点をまとめ、この日、森智広市長に提出された。①小学校の校内ふれあい教室を、不登校傾向のある児童の早期支援と現場教員の負担軽減のため、モデル3校から早期に拡充する②四日市市観光大使を、より効果的な制度とするため、形骸化を防ぐ適切な運用や、多様な任用手法などを検討する③市営住宅の施設とニーズのミスマッチをなくし、将来のあるべき姿を考えるため調査研究を行う、といった内容。
副市長に市街地整備課副参事の稲垣圭二さん
10月5日に任期満了となる渡辺敏明副市長の後任に、都市整備部市街地整備課副参事(中央通り再編整備事業担当)の稲垣圭二さん(65)を選任する人事案件も提出され、同意された。任期は4年。稲垣さんは中央大学大学院理工学研究科修士課程を修了し、市役所に入庁。都市整備部や四日市港管理組合などで働き、都市整備部長で定年退職し、その後、現職の副参事を務めている。

意見書案なども可決、請願1件は審議期限を延期
今議会では、「自衛官等に対する偏見及び差別助長の解消並びに理解促進を求める意見書」「核兵器禁止条約第1回再検討会議へのオブザーバー参加を求める意見書」「有機フッ素化合物(PFAS)による水環境汚染の防止に係る法整備及び財政支援を求める意見書」や教職員欠員の速やかな解消や子どもの貧困対策の推進など、教育関連の意見書の提出案についても可決した。「不登校児童生徒のフリースクール等利用に係る保護者負担への助成を求めることについて」の請願案件は、審査期限を次の11月定例月議会の最終日まで延期することを決めた。
















