
世間は熊におそわれたニュースでいっぱいですが、絵本の世界では、こんなに美しい熊の絵本が出版されました。
『ひぐま』です。動物を描かせたら天下一品のあべ弘士が、秋から冬。冬から春のひぐまの暮しを一冊にしたのです。
冬眠中に生まれた二匹のあかちゃん。雪の下の穴の中で春を待ちます。
「かあさん、あの トントンはなんのおと?」
「あれはね キツツキが おてがみをだしてるのよ」
「かあさん、はるってなに?」
「はるってどんな におい?」
「はるって おいしいの?」
ページ一面に描かれた香の山々、木、草、鳥。驚いて目をみはる二匹の子ぐま。
何度読み返しても、あきることのない、自然の変化と美しさ。ここに、ドラマが生まれる。
『ひぐま』は、これからも末永く読み継がれていく名作になるでしょう。

「ひぐま」作:あべ弘士 ブロンズ新社 1760円
子どもの本専門店 メリーゴーランド
四日市市松本町3-9-6(火曜日定休)
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