地域で400年 伝統の「日永つんつくおどり」

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 約400年前から継承され、四日市市の無形民俗文化財にも指定されている日永地区の伝統文化「日永つんつくおどり」。昔ながらの素朴な曲調の踊りで知られ、今年は400年の節目として、地元住民らを中心に「日永つんつくおどり400年祭」を盛大に開催する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となった。来年以降に改めて「400年祭」を予定している。【昨年の「つんつく祭り」の様子】

 1620年5月11日の清水九郎左衛門の手記につんつくおどりのことが記されている他、江戸時代の銅版画家・司馬江漢の「西遊旅譚」にも「つんつくおどり」の挿絵が盛り込まれ、文献などでも当時の様子をうかがい知ることができる。かつては盆の8月15日を中心に4日間、同地区の大瀬古町、天白町、中之瀬古町、南市場で、現在の旧東海道を埋め尽くすほどの人たちが踊っていたという。

 踊りは3種類あり、日によって踊りも歌詞も変わり、どれもゆったりとしたテンポで太鼓や笛に合わせて踊っていた。1935年ごろからは交通事情に配慮して短い曲になり、両聖寺(日永3)境内で行われるようになった。現在は、地元の保存会が中之瀬古町の盆踊りや「日永ふれあいまつり」で披露している。

 9年前に運営委員会が発足し、400年祭に向けて毎年「つんつく祭り」を実施。それに伴い、地域住民・団体や学生、企業などの協力も年々増えている。四日市南高の生徒らが中心となってステージを企画・運営し、四日市工業高、四日市商業高の生徒らも会場設営やステージ発表に携わっている。

 運営委で企画部部長の田中哲朗さん(58)は「コロナ禍で、どのような祭りの形になるのか模索している段階。さまざまな形の情報発信を考え、多くの方に『日永つんつくおどり』の存在を知ってもらえたら」と話している。

YOUよっかいち8月8日付186号3面から