夢は「5大陸制覇」 昨年アフリカ縦断 垂坂町・後藤洋一郎さん

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 旅のきっかけは「人生はやり直せる」という思いから―。昨年夏から秋にかけて80日間、ミニバイクで1万キロのアフリカ大陸縦断を達成した、四日市市垂坂町の建設業、後藤洋一郎さん(40)の夢は「5大陸走破」だ。「コロナ禍の今は休息の時」と、次の旅に向け英気を養っている。【ウガンダでパンク修理中に集まった人たちと後藤さん(左端)(後藤さん提供)】

 10年前、精神疾患の一種・双極性障害を患い入院していた後藤さんは、処方薬が合わず、呼吸困難に陥るも一命を取り止めた。「残りの人生を好きに生きよう」。そんな思いから、リハビリのつもりで挑戦したミニバイクでの日本一周を5年前にやり遂げた。周囲からは「次はアメリカだね」と言われて奮起し、2017年には北米大陸横断を果たした。

 昨年8月5日に日本を発ち、ドバイ、カイロを経て、出発地に定めた南アフリカへ。あらかじめ解体・空輸していた愛車のホンダ「ゴリラ」を組み立て、ゴールのエジプトへ向けて出発した。1日平均約300キロを走行し、エンジンが故障して思わぬ足止めを食ったり、数百キロも続く未舗装の凸凹道に悩まされたり、砂嵐に巻き込まれたりと、苦難続きだった。

一期一会を大切に

 ザンビア、タンザニア、ケニア、エチオピア、スーダンなどを経て北上を続け、三大ピラミッドで知られるエジプトのギザにゴール。道中で出会った人たちとのふれあいが何よりもうれしく、「旅は一期一会の繰り返し。世界中の出会いを、大切にするかしないかは自分次第」と語る。


【愛車にまたがる後藤さん】

 愛車の名前から、自らを「旅ごりら」と名乗っている。旅の経験を話すと「元気が出た」などと感想をもらうこともあり、自身も夢を膨らませる。「旅を成功させることで“なせばなる”ということを伝えたい」。3か月を超す長旅は難しいが、「1大陸ずつなら走破できる」と、次なる計画を前向きに練っている。

YOUよっかいち8月8日付186号1面から