三重県四日市市の磯津漁港近くの浜辺で5月29日、ヒラメの稚魚が放流された。波打ち際に放流用のすべり台を置き、市立磯津保育園の園児17人が市漁業協同組合の人らと一緒に、バケツから稚魚を流し、海に消えていくのを見守った。
この日朝、三重県水産振興事業団、三重県と四日市市の職員を加え、40 人ほどが、漁港近くで、通称「礒津海岸」と呼ばれるという浜辺に集まった。伊勢市の育成施設で育った平均7センチ余の稚魚約1万匹が漁港に届き、園児たちが約400匹を放し、残った稚魚を組合の人たちが漁港内で放した。
ヒラメの放流は毎年行っているが、今年は11月9日に「第44回全国豊かな海づくり大会~美し国みえ大会~」が開催される予定で、大会記念リレー放流にも位置付けられた。リレー放流は昨年夏から始まり、県内各地を回り、磯津漁港での放流が41回目になるという。

園児たちは、最初に、市漁協組合員の山本政裕さん(52)からヒラメとカレイの見分け方を教えてもらった。山本さんは釣りが好きで自分の船を持っており、活動の様子をユーチューブで流している。漁協の組合長が所用で参加できず、こどもたちへの話を頼まれたという。その後、放流をし、みんなで記念撮影などをした。
