三重県の四日市市議会は6月4日、6月定例月議会が開会し、補正予算や条例一部改正、土地の処分、契約関連など報告7件、議案24件が上程された。国の経済対策で給付した当初調整給付金について、2024年分の所得が確定したことによる給付額の不足に定額減税補足給付金を給付する事業費を計上した今年度一般会計補正予算案については即日、可決した。
今議会では、補正予算案に四日市ドームの改修に関する費用が盛り込まれる予定だったが、市議会から、改修の経緯や今後の対策などについて説明が十分でないと指摘があり、いったん取り外した経緯がある。四日市ドームについては、6月11日の一般質問後に再度の説明会が開かれる。
このほか、国の補助内示による減額補正にあわせ、国のバスタ事業と同調して進める中央通り再編の工事のうち、緊急性の高いものに単独事業費を増額補正する内容や、三滝川、海蔵川のPFAS(有機フッ素化合物)のうちPFOS、PFOAに関する追加の水質調査費などが含まれている。
■産地支援や観光・文化面など発信、「四日市のお茶」振興議員連盟
本会議後、新しい議員連盟として、「四日市のお茶」振興議員連盟が発足した。地域の産業であり、観光の資源でもある四日市の茶について、生産者の支援や国などへの要望活動、市民に茶に親しんでもらうPR活動などをしていく方針。
この日は設立総会で、規約、役員、今年度の事業計画、予算などを決めた。会長に谷口周司さん(新風創志会)、副会長に樋口龍馬さん(フューチャー四日市)、事務局長に森智子さん(公明党)を選出した。
谷口会長は、「まずは茶業者との懇談会などを開き、どんな支援を考えていくべきか、意見を聞きたい」などと話した。県議会に伊勢茶振興の議員連盟が発足した動きがあり、水沢地域などの産地をもつ四日市でも茶をテーマにした活動が必要だと判断、鈴鹿市や亀山市など近隣の茶産地とも連携していきたいと考えているという。