絵本を手元に、乳児と保護者がおだやかな時間を過ごしてほしいと、三重県四日市市が6月から「はじめまして絵本事業」を始めた。選定された5冊のおすすめ絵本から1冊を選んでもらい、プレゼントする。
対象になるのは、今年4月1日以降に出生し、四日市市に住民票がある生後12カ月未満の子で、生後4カ月までに家庭を訪ねて行う「こんにちは赤ちゃん訪問」の時に、おすすめ絵本5冊から選んでもらう。
この5冊は、市立図書館の司書、市の子育てコンシェルジュなどでつくる「四日市市はじめまして絵本選考会」で選び抜いたもので、今年度は「じゃあじゃあびりびり」「いないいないばあ」「ぺんぎんたいそう」「おつきさまこんばんは」「しましまぐるぐる」の各冊。
市の紹介文によると、「じゃあじゃあびりびり」は、言葉の面白さ、リズムが楽しく、市立図書館にも、この本を求めて来館する保護者が多いそうだ。「いないいないばあ」は、三世代にわたって愛されている本で、今でも絵本売り上げはトップクラスだという。
「おつきさまこんばんは」は、静かに語りかける本で、寝かしつけの時にもってこいかも。「ぺんぎんたいそう」は、ペンギンになったつもりで一緒に体を動かしてみたくなる本。「しましまぐるぐる」は、赤ちゃんが絵を目で追うようになるといい、一緒に横になって眺めて楽しめるそうだ。
絵本を選ぶ「こんにちは赤ちゃん訪問」の時には、読み聞かせの知識や親子で絵本を楽しむ方法などの助言をし、地域の子育て支援センターや図書館での読み聞かせ会などの情報も提供するという。