公立園の医療的ケア児受け入れ、新型コロナワクチン副反応での支援など質疑、四日市市議会

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【3日目の一般質問をした四日市市議会=四日市市諏訪町】

 三重県の四日市市議会は6月13日、一般質問があり、公明党の森智子さん、山口智也さん、樋口博己さん、政友クラブの荻須智之さん、笹井絹予さんの5人が質問に立った。

 山口さんは、医療的ケアを必要とする児童を公立園で受け入れる態勢づくりを進めるよう求めた。現状、四日市市ではケアが必要な場合に保護者を呼ぶなどしている例もあり、そのことで保護者が仕事を続けることをあきらめる状態になっていると指摘した。市は、松阪市や津市などの先進事例を参考に、訪問看護ステーションを設けて行うなど方法を検討中で、できるだけ早く実施できるようにしたいと答弁した。 

 荻須さんは、新型コロナワクチンの副反応に対する国の救済制度に関連し、申請費用の負担を名古屋市などが採用して、さらに、さまざまなサポートをしている自治体もあるとして、四日市市ではできないかと求めた。市は、質問に一定の理解は示しつつ、基本的に今回の救済は国の責任において行うものであり、市は、それを前提に、制度の周知に努めるなどの役割を果たすべきと考えているなどと答弁した。

 樋口さんは、県の新三滝川整備で、三滝川の水が海蔵川に流れるため水量が増えることを指摘し、下流域での流量がしっかりとシミュレーションできているのかを質問した。市は、数値などを説明したほか、下流にある羽津ポンプ場の稼働が県に縛られず市の判断で行えるため、市民への浸水被害が起きないようにできると答弁した。

 森さんは、鉄道、路線バスの要に設けるコミュニティーターミナルと、そこから、市周縁部で地域の足となる支線バスの連携について質問した。市は、こうした交通ネットワークを巡らせていく中で、菰野町や鈴鹿市など近隣自治体のコミュニティー交通との連携も検討していることを紹介した。

 笹井さんは、国が進める「バスタ四日市」ができた場合の乗降場がどのような位置関係になるのか、バスの待機場はどこにつくるのかなど説明を求めた。市は、現行の乗、降合わせて18カ所から、バスタ完成後の12カ所(高速乗り場含む)になるとした。近鉄駅からバスへの乗り継ぎについては、やや歩く距離は長くなるが、信号などがない動線ができるため、時間的には短縮されるとの見通しを紹介した。

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