暑い夏は献血の協力も減少気味。そこで、三重県の近鉄四日市駅北口ふれあいモールで7月25日、高校生や社会人のボランティアたちが献血と骨髄バンク登録を呼びかける啓発活動をした。日差しがきつい日だったが、高校生たちは鉄道高架や建物の日陰を利用しながら、買い物客らにティッシュペーパーを手渡して協力を訴えた。
外出を控えがちな夏と冬の献血の確保をねらい、四日市市は7月と1月の第4金曜日を「献血推進の日」と定め、呼びかけを続けている。この日の活動で82回目になるという。市保健所が主催し、県や県赤十字血液センターなどが協力。市内30余の団体、高校5校などから約80人のボランティアがかけつけてくれた。ポケットティッシュは3200個を配ったという。

三重県は献血啓発活動などに協力してくれる高校、大学生らの「ヤングミドナサポーター」を募集している。「ミドナ」は三重県のドナー(提供する人)の意味で、ヤングミドナサポーターは四日市だけでも約120人に増えてきているという。
この日の呼びかけのひとつ、骨髄バンク登録は、白血病などの重い血液の病気で移植を希望する患者とドナーをつなぐものだ。四日市市では骨髄などを提供した市民やその雇用事業者に奨励金も交付して支援している。献血や登録、問い合わせなどはトナリエ四日市5階の四日市献血ルーム「サンセリテ」で受け付けている。