新図書館、新大学関連の補正予算案を追加上程、四日市市議会は一般質問を終え委員会審議へ

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【一般質問を終え、次週は委員会審議に入る四日市市議会】

 三重県の四日市市議会は9月12日、一般質問の最終日で、新風創志会の平野貴之さん、諸岡覚さんの2人が質問に立った。その後、新図書館(知と交流の拠点施設)やJR四日市駅前に開設する新大学の基本設計などの費用、約1憶9100万円の一般会計補正予算案を追加上程した。16日から委員会での審議に入る。

避難について、確認を

 平野さんは、7月30日にカムチャッカ半島付近で起きた地震の影響で津波注意報が発令された時、たまたま霞ヶ浦緑地付近を車で走行中で、その時の経験から避難についての市の考え方を質問した。

 市側は、今回の津波は到達までに時間があったため、防潮扉を閉めるまでに余裕があり、霞ヶ浦プールでは料金の払い戻しをして退出してもらうなどした。しかし、南海トラフのように早く津波が来てしまう場合は緊急のサイレンや放送で呼びかけるなど異なる対応になるとした。

 平野さんは、緑地を出ようとする多くの自動車で渋滞が起きていたとし、徒歩で避難することが基本だが、とっさの場合、車を使ってしまう人は多いとみられ、今後、車での避難や誘導などをどうするか、検討する必要があるのではないかと指摘した。

窓口改革の全国上位を、芸術の裸婦像の扱い

 諸岡さんは、窓口業務の改善を指す、いわゆる「フロントヤード改革」について市の意識を質問した。市は、デジタル化などを活用し、「行かない」「書かない」「待たない」「回らない」「迷わない」の五つの改善を目指しているとし、この改革の2024年のランキングで桑名市や志摩市が100位以内に入っていることから、「本市も肩を並べられるようがんばりたい」と答えた。

 諸岡さんは、他市の例として、性的な意味からなのか、美術彫刻の裸婦像を撤去しているところがあるとして、市の考えを聞いた。市側は、四日市でも市民公園などに裸婦像はあるが、芸術として鑑賞していただきたいと考えていると回答した。学校の美術準備室にはミロのビーナスやダビデの像があり、美術史年表にもピカソの「アビニヨンの娘たち」など裸婦を描いた作品が掲載されているとして、これらは美の象徴として教えていくことも回答した。

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