RSウイルス感染症対策、公共交通と利便性など質疑、四日市市議会の一般質問

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【一般質問が続く四日市市議会】

 三重県の四日市市議会は12月5日も一般質問があり、公明党の森智子さん、政友クラブの上麻理さん、笹井絹予さん、森川慎さん、荻須智之さん、森康哲さんの6人が質問に立った。

 森智子さんは乳幼児で重症化の危険性があるRSウイルス感染症に対する母子免疫ワクチンの接種について市の考えを質問した。市側は、国の方針表明に沿って、来年の実施を視野に積極的な周知や情報提供をしていく考えを述べた。性や健康に関する正しい知識を持つプレコンセプションケア、薬物の過剰摂取を意味するオーバードーズについての教育現場での取り組みについても質問した。

四日市市のキャラクターは17

 上さんは、こにゅうどうくんなどのキャラクターや広報部門で作成したコンテンツを、もっと繰り返し活用し、効果を上げてほしいと求めた。市によると、こにゅうどうくんのほか選挙で使う「せんぴょん」など、市には計17のキャラクターがあるという。上さんは、近鉄四日市駅とあすなろう鉄道の四日市駅の連絡通路が、円形デッキと近鉄百貨店を結んで来年6月に入ってもまだ撤去に入る前で、一時的に双方が並行して使用できることを確認。この期間を利用して、利用者に変更について丁寧に説明してほしいと求めた。

 笹井さんは職員採用試験の結果から、技術職やデジタル職など専門職の採用が芳しくないとして、人材確保についての市の考え方を質問した。市側は、民間との競争が厳しい中で、試験の時期や内容などを見直し、社会人採用についても条件をよくするなど、さまざまな工夫を重ねていることを説明した。

 森川さんは学校タブレットが子どもたちに行き渡ったが、不具合が生じてきているものもあるとして、対応について質問した。また、登下校時のランドセルが、タブレットや教材、ほかの荷物と合わせて5キロ近くになる子もいるとして、教室に荷物を残して通学できる方法などを検討してほしいと求めた。

温水プール、なお平行線

 荻須さんは市営の温水プールが改修中で来年夏に利用できることに関して、水泳協会と市の間の認識に差があり、競技用として使える条件になっていないなどと指摘したが、市側は、設計についても水泳協会と協議しながら進めており、大会や記録会などを開くことができる内容になっているなどとし、主張は平行線をたどった。

 森康哲さんは、霞ヶ浦緑地の近くにJRの新駅を造ることを提案し、緑地へのアクセスがよくなり、現在の最寄り駅からより、歩行者の市民が安全にアクセスできるなどとし、市の考え方を聞いた。市は、JR側に新駅をつくる具体的な計画がないため、駅舎を含めすべてを市の負担で造ることになって現実的でなく、現時点では必要性はないなどと回答した。

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