中小企業振興、中間的就労の試み、オンライン整備、四日市市議会の一般質問

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【一般質問が続く四日市市議会】

 三重県の四日市市議会は12月9日、一般質問があり、フューチャー四日市の竹野兼主さん、樋口龍馬さん、新風創志会の辻裕登さん、山田知美さん、谷口周司さんの5人が質問に立った。

 竹野さんは、議会からの取り組みとして生まれた四日市市中小企業・小規模企業振興基本条例に触れ、市の新年度への施策の準備状況を聞いた、市側は市中小企業振興審議会を設けること、新年度中に中小企業振興のための戦略プランを作成したいと答弁した。竹野さんは公共施設適正化に関連して楠地区市民センター集約化などでの提案もした。

 樋口さんは、心や身体の不調ですぐには一般的な就労が難しい人が、支援を得ながら働ける中間的就労の進め方についての提案をした。地域の中で、これらの人ができる仕事を見つけ、地域通貨やクーポンなどによって働いたことへの何らかの報酬を得られるようにしていく方法ができないか、市側にも検討を求めた。

 辻さんは空き家対策を進めるために、市が積極的に相続者の状況などを調べて、少しでも早い解決につながることを求めた。四日市市の子育て・介護に関するオンライン手続きの整備が他市に比べて遅れているのではないかと指摘し、こちらも早期に改善するよう求めた。

ケアする女性を応援できる社会を

 山田さんは、子育てや介護の後ろでケアをしている女性を支援できる社会であるべきとの考えから、ケアが女性の役割に偏っていないか、どのようにしたら利用しやすい支援サービスになるのかについて、市の施策を聞きながら意見を述べた。相談できる時間に自由度を増やして利用が大きく伸びたサービスもあり、支援する側のかかわり方の大切さも語られた。

重点支援地方交付金さらに質問

 谷口さんは、物価対策としての重点支援地方交付金の活用の検討について質問した。市側は前日までと同様、現在は全庁的な調査をしている段階と答えたが、森智広市長が「子育て応援手当てについては今議会中にも提案し、重点支援地方交付金についてもできるだけ早く、年明け早々になりそうだが、早い段階でやっていきたい」などと答弁した。谷口さんは中央通り整備に関連し、自動運転バスの低速運行が道路の渋滞の原因にならないかと指摘。地上を走らない都市型ロープウェーを使う考え方もあると提案した。 

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