暗い夜の道路にいた幼児2人を保護したとして、三重県警四日市北署は1月22日、四日市市在住の会社員藤方絢也さん(33)に感謝状を贈った。道路は車の通行が少なくないうえ、横には深さ1メートルはあると思われる側溝もあったといい、2人が事故などに巻き込まれる恐れがあったという。
小林幸徳署長がこの日、感謝状を藤方さんに手渡した。藤方さんの連絡で現場に向かい、協力した妻の祥子さん(33)も同行。小林署長は「適切な対応で子どもさんの命を守っていただいた」とお礼を述べた。
藤方さんや北署の話では、藤方さんは1月5日午後8時25分ごろ、同市西富田町の市道を会社帰りで自宅へ向けて歩いていた。ほぼ真っ暗な中、一瞬、車のヘッドライトの灯りに照らされた小さな子どもの影を見つけた。
最初は「こんなに寒いなか、子どもが外にいるわけがない」と思ったが、同じ柄で色違いのパジャマを着た男の子2人で、はだしで道路に立っていた。車にはねられる心配もあり、すぐ横の側溝は、幅も深さも1メートル余りで水もあり、所々、ふたになるものがなく、穴開きの状態になっていた。藤方さんは2人を抱いて、まずは安全を確保した。
たまたま近所のマンションから出てきた人に心当たりを尋ねたが、どこの子か分からず、藤方さんは祥子さんに電話で連絡、やってきた祥子さんとも協力して警察官の到着を待った。警察官に保護をお願いし、自宅に帰ったが、その直後に、2人の祖母が探しに来たという。1歳の双子の兄弟だったといい、当日は引っ越し作業で忙しく、親が目を離したすきに外に出たらしい。
藤方さんと一緒の間、男の子2人はぐずったりせず、なついてもいたという。「ちょうどあのあたりは、交通事故の目撃情報を求める看板などがあるところで、車の通行もそれなりにあるので、無事でなによりでした。いつか、落ち着いて、楽しく会えるといいですね」と話していた。









