被害額の約三分の一を補償、四日市「くすの木パーキング」の被災者説明会で国側説明

【補償金支払いの流れなどを被災者に説明する国側の担当者=四日市市諏訪町】

 記録的な大雨で274台の車が水没した三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」の被災者説明会が1月26日、四日市商工会議所であった。自動操作のはずだった止水版の故障を放置し、浸水被害を拡大させたと認め、一定額を被災者に支払うとしていた国側が開いた。この日、それぞれの被害額の約三分の一を補償金の形で支払うと説明した。

 説明会は午前10時から夜まで9回に分け、少人数ごとのブースに分けて行った。1回につき約45分で、1月31日にも行う。25日の集計では150余人からの参加申し込みがあったという。

 国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所の説明では、今回は、和解について定めた民放695条に基づく補償金であるという。昨年9月の被災時は、地下駐車場に通じる14カ所の出入口から合計約3万2000トンの水が入り、このうち、国が故障を放置した止水版があった2カ所からは1万トン余が入ったと算出し、約三分の一が国側の被害拡大分ととらえたという。

補償について報道陣に説明する三重河川国道事務所の伊藤秀則副所長(中央)ら

 補償の対象になるのは、被災した車両(台車費用、レッカー費用、新たな車両を購入する際の登録費用等を含む)のほか、車載品(ETC車載器、チャイルドシート等)、営業車の場合の休業補償等。被害車両の写真、廃車証明書、見積書、領収書などを添えて同河川国道事務所に申告すると、国側が確認し、補償分を支払う。保険会社が被災者に保険給付した場合は、保険会社にも補償分を支払うという。

 保険会社からの給付と国側の補償金との関係については、個々の事情などを確認して進めるとしている。補償を求めるための受付期間は2月2日から7月31日まで、受付窓口は三重河川国道工事事務所に設ける(連絡先059-229-2393)という。

 説明会に参加した60歳代の男性は、「責任の所在などが今もあいまいで、私たちの気持ちをどこへぶつければいいのか分からないままです。市街地では過去にも水害が何度か起きており、何らかの対策を取っておけなかったのかとも感じます、ほかの参加者のみなさんも、多くは納得されていないのではないでしょうか」などと話していた。

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