四日市市立博物館で特別消防訓練、屋上から救出、春の火災予防運動に合わせ

【市民公園にはしご車などが乗り入れて行われた訓練=四日市市安島1丁目】

 三重県の四日市市立博物館で3月5日、多くの人が出入りする施設での火災を想定した特別消防訓練が行われた。ビルの屋上に取り残された人をはしご車を使って救出するなど、通常よりも大がかりな訓練で、散歩途中の人も立ち止まって消防隊員らの動きに見入っていた。

 博物館3階にある展示室の照明付近から出火し、負傷者もいる模様。博物館の職員らが初期消火に努めるも火は拡大し、煙が上の階へと充満し、逃げ遅れた人が屋上に避難しているとの状況を想定した。博物館から約30人、消防本部は中消防署など各署から約70人が11車両で参加し、負傷者の救出、一斉放水などをした。

現場指揮も訓練

 博物館の前に広がる市民公園は、昨年2月のリニューアル開園に伴い、災害発生時に緊急の大型車両が入っても大丈夫なように改修されており、30メートルと50メートルのはしご車などが博物館の前に乗りつけ、地上6階建ての屋上まではしごを伸ばして残された人を救助した。ロープを巧みに使って壁伝いに担架を屋上から地上まで降ろす隊員たちの活動も披露した。

屋上から救出した人を救急車へ運ぶ隊員たち
屋上への一斉放水

 訓練後の講評で、博物館の毛利伊知郎館長は「実践的な研修は初めてでしたが、きょうの経験を大切に、来館者の安全に心掛けていきたい」などとあいさつした。中消防署の後藤明彦署長は「博物館には貴重な収蔵品があり、お子さんを含め多くの人が出入りされます。日ごろからの備えで、これらを災害から守ってください」と話した。

 今年の春の火災予防運動(春季全国火災予防運動)は3月1日から3月7日までの7日間、住宅防火対策、地震火災対策、林野火災予防対策の推進を重点推進項目にして行われている。また、推進項目では、多数の人が集う場での火災予防指導の徹底なども挙げられている。

こんな投稿もあります。