新図書館、新大学、どちらも基本設計へ向けた整備事業費が総務委員会を通過

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【各常任委員会での審議がやま場を越えた四日市市議会】

 三重県の四日市市議会は3月6日、同3日から続いていた常任委員会(予算関係は予算常任委員会分科会)の審議がやま場を越え、総務の委員会で審議された新図書館(知と交流の拠点)と新大学に関する基本設計に入る整備事業費がどちらも賛成多数で可決された。計画の内容や多額の投資の是非をめぐって委員からは異論もあり、この2事業は他の予算と切り離して採決した。

 ふたつの事業については、3日の資料説明の段階から、それぞれの事業の全体像や、関連の事業費も含めた経費がもっとよく分かるようにしてほしいとの意見が委員からあり、採決をあとに回すなど時間をかけた。

 6日の討論では、たとえば新図書館ではホールやカフェなどが入る1階部分の計画、新大学については大学の建物の一角に商業施設が入るような計画に対して、それぞれ、「公共が行うべきことと、民間がすべきことを分けるべきで、民間がやることに公共が手を出して失敗した例がたくさんある」などと反対意見が述べられた。

 また、市から、将来の大型事業に備えるために積み立ててきた基金などもあり、両事業が財政への過度な負担にはならないとの説明があったものの、「ここまでの多額の投資を行うべきものなのか。今の経済状況の中で生活に苦しむ市民のために予算を使うなど、ほかにやるべきことはあるのではないか」とする反対意見もあった。

 一方で、「コストを抑えることはもちろん必要だが、長い間の図書館を求める議論もあり、ホールにしても市民の声が寄せられていた。大学も、今後、企業からの寄付を募るなど考えるべきことはあるが、今回は、こうした思い切った投資をしっかりやる方向を選択したい」との賛成意見もあった。

 採決の結果は賛成多数で、それぞれの事業費は本会議で可決されるべきものと決めた。一方で、ふたつの事業が市政全体に大きく影響があるもので、教育や都市づくりなど多分野に影響することを考慮し、この後に開く予算常任委員会全体会で、これまでの審議を議員全員の共通認識になるようにするとの考えも全会一致で決めた。

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