三重県四日市市は、外国人市民専用ダイヤルを開設し、6月から多言語に応じられる通訳サービスを始めた。電話をかけてきた外国人と通訳、市役所各部署の担当者とが三者で話す三者間通訳サービスで、日本語を含む20カ国の言語に対応、言語はさらに増やすことが可能という。
森智広市長が定例会見で発表した。専用の電話番号は059・327・6712。対応原語は日本語、英語、中国語、韓国語、ベトナム語、ネパール語、インドネシア語、タガログ語、タイ語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語、ロシア語、シンハラ語、マレー語、ミャンマー語、クメール語、ヒンディー語、ベンガル語、ウルドゥー語。
あらたな電話番号は多言語コールセンターにつながり、各言語に応じた通訳が外国人相談者の話を聞き、市役所各部署の職員につなぎ、各部署の回答を通訳して外国人相談者へ伝える。通話料は外国人相談者の負担だが、それ以上の特別な使用料などはかからない。対応できるのは平日の午前8時30分~午後5時15分。市役所の窓口業務全般に応じるが、法律相談や医療通訳などの専門的な通訳には対応できないという。
四日市市によると、外国人市民の数は、1989(平成元)年の2825人から、2025年3月現在の13199人へと、途中、多少の増減はあるが、おおむね伸び続けている。2007年ごろをピークにブラジル出身者がやや減少し、ここ数年はベトナム、ネパール、スリランカを筆頭に、多様な国の出身者が増えているという。こうした状況から、これまでも様々な外国語への対応はしてきたが、あらたな通訳サービスを加えることにしたという。外国人には各部署でのチラシや市のホームページやSNSでのPRのほか、外国人を雇用している企業や市内の日本語教室などに周知の協力を依頼している。
