バイクで旅をしながら、その土地の魅力をWEB記事にして発信するゲームのシリーズ最新作「風雨来記(ふうらいき)5」が7月に発売される。今回は三重県が舞台。三重で一時暮らしたという企画担当者は、ロケなどで改めて三重を訪れ、松阪牛や伊勢海老をはじめとしたグルメだけではなく、文化や歴史、独特な景観の自然、レジャー施設も豊富など、「知れば知るほど三重を好きになった」と話している。
ツーリング+旅 単体で楽しめる人気シリーズ
「風雨来記」は、日本一ソフトウェア(岐阜県各務原市)が発売し、「旅に出たくなるゲーム」がコンセプト。バイク旅、その土地の魅力を記事にして発信、ビュー数を競う内容がシリーズ共通で、これまで北海道、沖縄、岐阜を舞台にしてきた。続きものではないため、単体で楽しめる。


前作が内陸部の岐阜だったため、今回、隣県で海沿いのツーリングが人気の三重を舞台にしたという。シリーズ最多の100か所以上の探索スポットが用意され、三重県内くまなく観光スポットを訪ねることが可能。道中は360度カメラで撮影された実写映像やリアルなバイクのエンジン音で、本当にツーリングをしているような気分を味わえる。出会うキャラクターとの関係を深めたり、1人旅を堪能したり、楽しみ方はプレイヤー次第だ。
四日市・菰野も登場
四日市での探索では「四日市とんてき」「JR四日市駅舎」「九鬼産業」などが登場する。企画担当者は戦国大名の九鬼嘉隆の大ファンで、取材にあたり全ての史跡を巡りたいと意気込んだそう。そんな中、四日市で「九鬼」の名を冠した会社を発見、戦国最強の水軍と称された一族が、形を変えて今も残っていると知り、歴史のロマンを感じたという。

菰野町・湯の山温泉の料理「僧兵鍋」を紹介したいと調べたが、旅館でしか提供されておらず、バイクでキャンプ旅を続ける主人公が食べるには設定的に難しいと諦めかけた。ところが、温泉街にある「鹿の湯ホテル」の女将の厚意で特別に僧兵鍋を提供してもらえたそうで、このエピソードがゲームでどう描かれるかが楽しみだ。

企画担当者は「取材先では親身に対応してくれる人が多く、三重の人は心が温かいと感じた」と話しており、その思いをゲームに組み込んだそうだ。取材を終えた今でも休日に足を運んで三重を楽しんでいるという。「見慣れた土地をゲームで巡るのも楽しいもの。自分ならではのスタイルで遊んでほしい。遊んでくださったみなさんが三重を好きになって、実際の観光スポットを訪れてもらえたらうれしい」と話している。


「風雨来記5」は7月31日発売。Nintendo Switch™、PlayStation®5またはPlayStation®4で遊ぶことができる。詳しくは下記動画や公式ホームページへ。