三重県の四日市市議会は12月10日、一般質問が最終日で、新風創志会の平野貴之さんと無会派の今村厚美さんの2人が質問に立った。一般質問のあと、上程された議案などを委員会に付託した。本会議は23日に開かれる。
ヤギなら費用も圧縮できる
平野さんは、ため池や河川堤防、調整池など斜面になった場所での草刈りは人にとっては重労働で、ヤギを使って草を食べてもらってはどうかと提案した。人が作業するよりも安全で、名張市の遊水地での活用を例に、費用も圧縮できると説明した。閉鎖されることになった「ふれあい牧場」のヤギを活用することも提案した。
市側は、活用例が全国にあることや、逆に、臭いや鳴き声などの課題もあることを指摘したうえで、調整池での導入から検討を始めたいと答弁した。一方、ふれあい牧場のヤギによる除草は難しいとした。
大学計画の中で研究したい
今村さんは、生涯学習の役割を担っている放送大学が全国各地にサテライトスペースなどを設置しており、学びの場やにぎわいの場になっているとし、四日市市でも近鉄四日市駅前などに誘致する考えがないか質問した。
市側は、福井県や北九州市での学習センターやサテライトスペース誘致の前例について紹介し、四日市市が検討しているJR四日市駅前の大学では、現時点では放送大学の施設の誘致を想定していないものの、公立大学の学生にとっては専門以外の科目が抱負になる利点もあり、放送大学との単位互換など、今後の検討のなかで研究していきたいと答弁した。









