三重県四日市市の県立総合医療センターで1月13日、市民向けの生活習慣病教室「脳卒中は時間との勝負!~早期発見と予防のポイント~大切な人の命を守るために」が開かれた。寒い時期に多いとされる脳卒中は命にかかわる病気で、治療は時間との勝負といわれる。症状を早く見つけるサインの知識も紹介された。
同医療センター脳神経外科専門医の黒田佑輔医師が講師を務めた。脳卒中は、がん、心疾患、老衰に次ぐ第4位の死因で、最も発生の割合が高い脳梗塞、脳出血、くも膜下出血に大別される。出血が伴うクモ膜下出血などは死亡率も高いとされ、「バットで殴られたよう」などと形容される痛みが特徴だという。
脳卒中を疑う症状として、顔の片側だけ自由にならない(FACE)、片方の手だけが上がらない(ARM)、呂律が回らない(SPEECH)といったものがあり、こうした症状が出たら時間(TIME)を待たずに救急車を呼ぶべきで、「FAST」の短い単語として覚えることが勧められた。

症状がいったん出て回復したように見える一過性脳虚血発作の場合、10~15%の人がその後に脳卒中を発症し、その半分は48時間以内に発症するとの調査もあるという。脳卒中の症状がある場合は、とにかく急いで医療機関に行くことが大切だが、「すぐに救急車を呼ぶ」と答えた人は全体の76%にとどまっているという。
脳卒中の予防では、血管が傷ついたりするのを防ぐために悪条件をなくしていくことが推奨された。高血圧を放っておかず塩分に気を付ける、糖尿病の場合は食事や運動を意識する、たばこをやめ、適度な運動も効果があるという。講演会には同医療センターで治療を経験した人を含め、60人余が参加した。コレステロール値など血液検査の結果などについて質問する人も多かった。









