三重県の四日市市議会は2月20日、代表質問が行われ、山口智也さん(公明党)、田中徹さん(市民目線の会)、川村幸康さん(政友クラブ)、後藤純子さん(フューチャー四日市)、谷口周司さん(新風創志会)の5人が登壇した。森智広市長の所信表明や当初予算案の施策について、市がめざす将来への方向性や妥当性などで意見を交わした。
質問は施策全般に及んだが、川村さんは「行政から見えにくいところを議会の立場から指摘する」として、プロジェクトの進め方に注文した。新図書館では、本来の図書館機能に「にぎわい」の要素が加わって内容が変わってきたとの考えを示し、図書提供機能を重視する必要があると述べた。学校への定期配達や市民センターなどの公共施設への出張などにも力を入れることを求めた。
新大学についても、「今一度、現状分析すべきだ」と述べ、地元企業が本当に学生を雇ってくれるのか、地域の親が、本当に子どもを通わせたいと思える大学になっているのかなど、小中学校を管轄する市が大学まで設置するなら、それ相応の納得いく設置の必要性を市民に分かるように説明すべきだと意見を述べた。人権問題に関しても、具体的な取り組みを求めた。
森市長は川村さんの意見に一定の理解を示しつつも、プロジェクトを進めるのは、人口減少の時代になっても、市が存在感を高めるための投資は緩めてはならないと考えるからだとする思いを述べた。施策の優先順位や費用対効果なども議論し、外部の意見も聞きながら進めているとした。人権問題に関しては、部落差別の問題を含めた条例改定を目指しているとし、インターネットで広がっている人権侵害への取り組みも進めるなどと説明した。
谷口さんは、「どんなに努力していると言っても、結果を出さなければ市民に理解してもらえない」と、解消しない待機児童対策などについて、具体的な対策の内容を示すよう求めた。市長は、新年度予算案に盛り込んだ私立幼稚園での一時預かり事業などを説明した。「初当選した当時は、保育施設を増やせば解決できたが、今は保育士が確保できなくなって事情が大きく変わっている」などとして、状況が簡単でないことに理解を求めた。
山口さんは、核兵器廃絶への思いを次世代に伝わるように市長から発信していってほしいと注文した。









