がんになっても働きやすい環境づくりのために――。四日市市萱生町の「NPO法人ワークスタイル・デザイン」は、女性がん患者の就労や生活を支える活動に取り組んでいる。5月には情報誌「ぴありぼん」を創刊した他、がん患者同士が支え合うサロン「ぴありぼんカフェ」を開催する。【情報誌「ぴありぼん」を紹介する加藤さん(右)と水谷さん=四日市市萱生町で】

 乳がん、子宮頸がんなど女性特有のがんは、30、40代の働き盛りの女性に増えている。しかし、同法人の加藤真理代表(53)は「治療しながら働く環境が整っていない。悩みを打ち明ける場も少なく、孤立しやすい」と指摘する。

 昨年から始めた、乳がん患者手作りの「ケア帽子」の販売や、女性がん患者の「おしゃべり会」を開く中で、加藤代表は「がん患者には、治療とともに仕事や育児をしてきた先輩の体験を聞くことが励みになる。そこをサポートしたい」という思いが強くなったという。

 スタッフの水谷貴子さん(44)も乳がん治療中で、「活動を通して、仲間がいること、決して独りではないことを伝えたい」と話す。情報誌「ぴありぼん」には、患者の仲間(Peer・ピア)がリボンで結ばれて支え合う、という意味を込めた。

 情報誌はA5判16ページで、県内のがん診療連携拠点病院や市内のクリニック、はもりあ四日市、なやプラザなどに設置。がん治療と仕事を両立させている女性の体験談や、地域のドクターインタビューなどを掲載している。年2回の発行を予定しており、加藤代表は「地域の人にも手に取ってもらい、治療と仕事の両立への理解を広めたい」と話している。

 同法人では、乳がん患者を対象にした「ぴありぼんカフェ~プチ体験講座&座談会『治療しながら働く』」を、7月7日(土)午後1時半から同4時まで開く。会場は四日市看護医療大学(同市萱生町)9号館2階の「サロンMIE」。参加無料。

 同2時半からは「体験講座&座談会」で、アロマを使ったセルフケア体験の後、3人の乳がん経験者を交えて「治療と仕事・家事育児の両立」をテーマに座談会が開かれる。定員30人。

 会場では、社会保険労務士による「就労個別相談」があり、制度や働き方に関するアドバイスをする。また、爪のケア相談の他、人工乳房やウィッグ、ケア帽子、入浴着の展示相談もある。「体験講座&座談会」と「就労個別相談」は事前の申込みが必要。電子メール(info@wsdesign.org)または、ファクス(059-340-9331)で申し込む。

 問い合わせは同法人TEL059-340-9330へ。