四日市市は1993年から、萬古焼産業に従事している優秀な職人を「四日市萬古焼伝統産業技術マイスター」として認定する事業を行っている。今年度で26回目を迎え、今年は四日市市東阿倉川の舘康子さん(61)をマイスターとして認定した。【マイスターに認定された舘さん=四日市市役所で】

 舘さんは「舘陶苑」に在職して約35年、急須茶漉しづくりを中心に技術力を発揮してきた。陶製の茶漉しは、ごく少数の人しか作ることができない状況になっているそうで、舘さんの技術は重要な役割を担っている。また、「陶磁器の基礎的な知識と技術に関する研修「やきものたまご創生塾」では指導もするなど、業界の次世代を担う職人を育成するなど、業界の発展に貢献していることなどから、「四日市市萬古焼伝統産業技術マイスター」として認定されることとなった。

 認定式が3月26日、四日市市役所であり、森智広市長から舘さんへ認定証が手渡された。森市長は「貴重な伝統技術ですから、若手の方の育成にもご尽力いただければ」と話していた。認定を受け、舘さんは「貴重な時間を過ごしています。若い方が育っていくのは楽しみ。四日市の伝統産業を残していきたいですね」と笑顔で話していた。

 市の同事業では昨年度までに40人がマイスターとして認定されてきた。マイスターを紹介した金属製のプレートは、陶栄町の「ばんこの里会館」に展示されている。