星見つめる動物彫刻 市立博物館で特別展

2106

   生き生きとした愛らしい動物の彫刻で知られる彫刻家・はしもとみおさん(いなべ市) の特別展「星をみつめるどうぶつたち はしもとみおの世界展」が、四日市市立博物館(同 市安島)で6月2日(日)まで開かれている。

   15歳の時に発生した阪神淡路大震災で、いつも身の周りにいた犬や猫たちが姿を消してしまった。そんな動物たちの姿を「息吹が感 じられる形に残してお きたい」と彫刻家を目指した。 はしもとさんの彫刻の多くは、クスノキを素材とした動物の肖像。〝命の物語〟を伝えられるようにと、1 対 1 で向き合い、制作を続けている。
 
    初公開となる宇宙犬 「クドリャフカ」は、 1957年に旧ソ連の宇宙船に乗って地球外へ行った犬 が題材。宇宙から帰ってきたクドリャフカに「おかえり」と声を掛けてあげたい、という願いが込められている。作品の壁面には、同博物館のプラネタリウムで再現した、打ち上げ当日の星空の写真が使われている。
 
   また、はしもとさんの愛犬「月くん」や猫、 熊、猿など、彫刻とスケッチ計626点を展示。写真撮影も可能で、 SNSへの投稿もできる他、直接手で触れられる彫刻もある。
 
 入館料は一般千円、 高校・大学生800円、中学生以下無料。毎週月曜休館。開館は午前9 時半から午後5時(入場は同4 時半)。
 
  問い合わせは同博物館TEL059・355・2700へ。