陶芸で養う「寄り添う心」 福祉専門学校の「学生展」

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 四日市福祉専門学校(四日市市山田町)介護福祉学科の1年生19人が授業で制作した陶芸作品を出展する「第2回寄りそえる心を育む 学生展」が、7月24日(水)から8月25日(日)まで小山田美術館(同)で開かれる。入場無料。【完成した作品を見せる学生たち=四日市市山田町で】

 同校を運営する社会福祉法人「青山里会」では、利用者が工房「才山工芸村」で陶芸を楽しむことがあり、介護を学ぶ学生にも体験してもらおうと、2年前から陶芸を採り入れている。指導する陶芸家の林克次さん(76)は、「上手に仕上げようと思わず、授かった自分の気持ちで作って」とアドバイスしている。

 6か国の留学生もおり、異文化に触れる機会にもなっているそう。「母国にも陶芸文化はあるが、実際に体験したのは初めて」という、インドネシアからの留学生ヘルリンダさん(27)は、小花を散りばめたデザインの湯飲みとティーカップを作り、「自分で使うのにちょうど良い大きさ」と満足そうだった。

 作品展では、絵付けして釉薬(ルビ・ゆうやく)をかけた作品と、釉薬を使わず素朴に焼き上げた2種類約100点が並ぶ他、制作の様子を収めた写真も展示予定。

 開館は午前10時から午後4時まで。月曜休館。問い合わせは同美術館TEL059-328-2543へ。

【2019年7月13日発行 YOUよっかいち第166号より】