高校受験を控えていた半年ほど前、息抜きにと作り始めた切り絵の楽しさに目覚めた、県立四日市農芸高校1年の後藤真之君(四日市市南垂坂町)。作品をプレゼントした友人や家族らの間で、そのクオリティーの高さが驚きと話題の的になっている。【作品を手にする後藤君=四日市市河原田町で】

 幼稚園のころから折り紙は好きだったが、次第に折るだけでは物足りなくなり、細かく折ってはさみで切り込みを入れ、切り紙をして遊ぶように。数をこなすうちに、雪の結晶など複雑で幾何学的な模様も作れるようになった。

 花を育てている母にはバラの切り絵をプレゼントすると、思いがけない息子からのプレゼントにとても喜んでもらえたという。そのことがうれしかった後藤君は、人の形や花などを題材にスキルを上げていった。

 文房具店で細かい模様が作れるカッターナイフや、台紙となる厚紙、A6サイズのコピー用紙などを買いそろえ、インターネットで切り絵作品を検索し、時間を見つけては作るようになった。最も気に入ったのは、約2か月かけて作った「花と妖精」で、ラミネート加工し大切に保管している。

 高校の美術部では、部員に切り絵を教えることもあり、アニメキャラクターなどのリクエストも来るようになった。「喜んでもらえる顔を見るのがうれしい。『富嶽三十六景』やナイアガラの滝など、大作にも挑戦してみたい」と笑顔で語った。

【2019年7月13日発行 YOUよっかいち第166号より】