羽津地区市民センター(四日市市大宮町)で毎月開かれている、小学生を対象にした料理教室「羽津おうちごはん」が人気だ。食材の準備から調理、味見、片付けまで自主的に動けるよう、地域のボランティアらが子どもたちを「見守って」いる。【吸い物の味付けを相談する子どもたち=四日市市大宮町で】

 2016年度に始まり、当初は年4回だったが、参加希望者が多く、翌17年度は6回、今年度からは毎月の開催に。講師を勤める鈴鹿市の食育指導士、横山美八子さん(51)は「指示待ちではなく、自分で考えて動ける子に」と、味見は必ず子どもたちにさせ、「何が足りないか」を考え指導している。

 パートなどで働く母親たちからは「家では時間に追われて教えられないので、こういう機会はありがたい。友だちにも会えて、出席スタンプを集めるのも楽しみにしている」と好評を得ているそうだ。

 7月の教室には、小学1年から5年の計25人が参加。危なっかしく包丁を持つ初参加の子には、年上の子が「猫の手にするんだよ」と教えたり、吸い物の味付けを相談し、しょうゆや塩を追加したりする場面も見られた。手の空いた子は進んで調理器具を洗い、皿を用意していた。

 普段から家でみそ汁を作るという羽津北小4年の橋本恵悟君は、一心にショウガをすりおろし、「焼肉のたれがおいしくできた」と満足そう。羽津地区まちづくり推進協議会事務局長の大西通さん(72)は「こうした地域での楽しい思い出が、郷土愛を育む手段になれば」と子どもたちを見つめていた。