夢に向かって一歩ずつ

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 高校時代の友人らと4人組ロックバンド「Beard Brown(ビアードブラウン)」で活動している、四日市市出身の大学4年生、玉腰篤弘さん(21)。進学塾のアルバイト講師として10代の教え子たちと接することも多く、「悩みや苦しさを抱えている子たちの励みになれば」という思いを演奏に込めている。

 高校3年の時、友人たちとバンドを組んで校内の文化祭に出演し、その時のメンバーの一人、東真司さん(22)とともに中京大へ進学。東さんは1年時に別の学友らと同バンドを結成しファーストシングルをリリースしたが、昨年4月、東さんがベーシストとして玉腰さんを誘った。

 「憧れていた音楽の道へ誘われて、うれしくて手が震えた」。2年ほど音楽から離れていたため、他のメンバーより経験が少なく不安に思うこともあったが、失敗しても素早く気持ちを切り替え、前向きに捉えてきた。塾で生徒たちと築いてきた人間関係や信頼関係は、応援してくれるファンたちとの接し方にも生きているという。

 「頼りがいのあるお兄ちゃんみたいだけど、話すとお茶目で、ステージでは別人のように弾ける」と魅力を語る女子大学生のファンも。卒業後もバンド活動は続ける予定といい、玉腰さんは「頑張り過ぎず、でも1歩ずつでも夢に向かって進んでほしい」とエールを送っている。

 玉腰さんらはメジャーデビューを目指し、東京、名古屋など4か所のライブツアーを開催しており、ツイッター(@BeardBrown_)で情報を発信している。

(2019年12月7日発行 YOUよっかいち第175号掲載)

 

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