楽しく聞いて年金漫談

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社会保険労務士の森岡さん

 「年金生活者支援給付金とかけて、コントロールの悪い投手と解きます。その心は、どちらも『せいきゅう』(請求・制球)が必要です」。四日市市西阿倉川の社会保険労務士、森岡真さん(53)は、難しいイメージの年金に関心を持ってもらいたいというサービス精神から、依頼を受けた講演会などで「年金漫談」を繰り広げている。【市民寄席で「年金漫談」を披露する森岡さん=四日市市本町で】

 少年時代からお笑いが好きで、若手漫才の日本一を決める「M‐1グランプリ」へは会社員時代の同僚とコンビを組んで、15年前から挑戦し続けている。12年前、取得していた社労士資格を生かして転職。年金の相談に携わっていたところ、年金制度について1時間の講演依頼が舞い込んだ。

 上司から「普通に話しても堅くなる。何とか面白くできないか」と持ち掛けられた森岡さんは、テレビ番組をもじったタイトルで年金に関する二択クイズを用意し、好評を博した。2011年から毎年挑戦している、1人芸を競う「R‐1グランプリ」でも年金ネタを採り入れたところ、17年には2回戦進出。日頃からしゃべり慣れている話題だけに、舌も滑らかに回ったそうだ。

 「年金漫談」は主に講演会の余興で披露しているが、11月17日には初めて「ほんまち通り市民寄席」に出演。新しい年金制度の説明もしつつ、「もし年金の受け取りが半分になったら」という設定で「タクシーに乗らずバスに乗る」「バスに乗らず儲け話にのる」と会場を沸かせた。

 なぞかけや、年金を題材にしたフリップ芸、南京玉すだれならぬ「年金玉すだれ」も披露する。「年金は老後に収入が無くなった時のための国の保険。損得で考えず関心を持ってほしい」と語る一方、若い層にももっと伝えられるよう、幅広い世代に受け入れてもらいやすいネタを研究しているそうだ。

(2019年12月7日発行 YOUよっかいち第175号掲載)