希望や勇気込め演奏を

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12月22日 四日市の第九

 公募で結成された市民合唱団「フロイデ」による年末恒例の「四日市の第九」コンサートが、12月22日(日)午後2時から四日市市文化会館(同市安島)第1ホールで開かれる。10月に改修工事が終わったばかりの真新しい会場で、市内外の中学生から80代までの計240人が迫力ある歌声を響かせる。【井村さんの指導で練習に取り組む団員たち=四日市市諏訪町で】

 1部では、オペラ曲「『カヴァレリア・ルスティカーナ』より オレンジの花は香り」や、東日本大震災の際に離ればなれになった友を思い、小高中学校(福島県南相馬市)の生徒と音楽教員が作った「群青」など5曲を披露。2部ではベートーベン作曲「交響曲第九番・合唱付き」をドイツ語で歌う。指揮は井村誠貴さん(49)が務め、「セントラル愛知交響楽団」(名古屋市)と共演する他、プロのソリストや津市の合唱団「うたおに」「女声アンサンブルMarimo座」も加わる。

 16回目となるコンサートに向け、団員たちは9月の結団式以降、声楽家の神田豊壽さんと馬場浩子さんから合唱指導を受けている。11月17日には井村さんが直接指導に訪れ、ドイツ語の発音のこつをアドバイスした。

 井村さんは「ロマン派音楽の先駆けとして新しさを求めて生きたベートーベンの『第九』は、未来に向いて曲ができている。明るくて活気がある合唱団とともに、聞く人に希望や勇気を与える演奏をしたい」と意気込みを語った。

 チケットは、指定席A3千円(当日3300円)、指定席B2500円(同2800円)、2階自由席2千円(同2300円)、小学生から高校生千円(同1200円)。全て税込みで、同会館で販売している。

(2019年12月7日発行 YOUよっかいち第175号掲載)