「もしバナゲーム」通じ住民の関係作り学ぶ  橋北地区で取り組み

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 住民の約3人に1人が65歳以上と、高齢化率の高い四日市市橋北地区にとって、介護の問題は見過ごすことのできない地域の課題だ。同地区市民センター(同市新浜町)でこのほど福祉講演会が開かれ、住民ら40人がカードゲームなどを通して助け合う関係づくりの大切さを学んだ。【「もしバナゲーム」に取り組む住民ら=四日市市新浜町で】

 前半は「変わりゆく介護保険制度と地域の在り方」と題し、菰野町社会福祉協議会の福田雅文さんが講演。「高齢者が1人になっても住み慣れた町で暮らせるよう、簡単な困りごとを地域で支えていく仕組みが必要」と実例を交えて話した。

 後半は4人1組になり、「余命半年から1年と言われたら何を大切にしたいか」を考え、35枚のカードに記された言葉から大切にしたいカードを選び理由を話し合う「もしバナゲーム」を体験。息子夫婦と同居する女性(88)は「痛みがない」のカードを選び、「自宅で家族に見守られながら静かに最期を迎えたい」と話し、男性(68)は「人生の最期を1人で過ごさない」のカードを示し、「妻にも話したことのない自分の気持ちに気付けた」とほっとした様子だった。

 住民らにゲームの意味などを伝えた、橋北楽々館在宅介護支援センター(同京町)の看護師、鈴木裕美さんは「死を想定した縁起でもない話だが、互いに大切にしていることを伝え合うきっかけづくりになれば」、同地区社会福祉協議会の伊藤勝会長は「継続して福祉の勉強を行い、高齢者にとって安心感のあるまちにしたい」と語った。

(2019年12月21日発行 YOUよっかいち第176号掲載)