「違い」認め合う地域に 国籍や世代を超えた交流続ける

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西笹川中3年 小久保未羽さん

 外国にルーツを持つ人が多く暮らす四日市市笹川地区へ5年前に転居してきた、西笹川中3年の小久保未羽さん(15)は、学校の多文化共生サークルのサークル長として、地域のイベントなどに積極的に関わり、世代や国籍を超えた交流を続けてきた。【多文化共生イベントで参加者に食べ物を配る小久保さん=四日市市笹川で】

 同地区内の小学校へ転校した小学5年当初は、友人が一人もいない学校へ行くのが不安だったが、初日にクラスメートが歓迎のハグをしてくれたことがうれしく、翌日からは臆せず自分を出せたことが印象に残っているという。

 中学で同サークルの活動に関わってからは、さまざまな場面で「当たり前のことができずにいる人を支えたい」という思いが募った。外国にルーツを持つ人が、言葉が分からず、頼みたいものが注文できなかったり、公的な支援を諦めたりすることもあるとも知った。

 また、発達障がいのあるクラスメートとはゆっくり話し、相手に合った接し方を心掛けることで、冗談を言い合える仲に。「少しの配慮でできることがあるなら力になりたい」と強く感じている。

 国籍や世代を超えた防災訓練や、夏祭りでの幼児小学生向けの遊びのブース出展など、同サークルの地域での活動は、国際交流基金の2019年度「地球市民賞」にも選ばれた。高校では福祉について学びたいといい、「互いの違いを認め合い、皆が真心を持って接していける地域にしたい」と笑顔で語った。

(2020年2月22日発行 YOUよっかいち第180号掲載)