新型コロナウイルス感染症 四日市でも対応追われる

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 昨年末、中国・湖北省で「新型コロナウイルス感染症」の患者発生の報告があって以降、世界中に感染が拡大している。三重県では1月末、武漢市に滞在歴のある50代男性が感染していることが確認され、3月4日には日本国内の感染者が1千人を超えた。【マスクを着用し接客をする北伊勢上野信用金庫の職員=四日市市安島で】

 四日市市は、3月15日(日)までの市主催行事を中止。16日(月)以降も主催者の判断などで中止が相次いでいる。3月10日には、3月31日(火)までに市主催行事の中止期間延長が発表された。市内の公共施設は一部が休館、または施設内の一部利用停止などで対応。毎年4月に三滝通りなどで開かれる「エキサイト四日市・バザール」も出展者や来場者の健康・安全面を考慮し、中止が発表された。

 教育現場にも前例の無い影響が出ている。感染症拡大防止のため政府が2月28日に打ち出した小中学校への休校要請に伴い、市内の公立小中学校が3月5日から同24日(火)まで臨時休業に。県内の他自治体では同2日からだったが、市では文部科学省からの要請を受け、「特別支援学級などに在籍する障害のある児童生徒は、保護者が仕事を休めない場合、自宅などで一人で過ごせないことも考えられる。特段の配慮が必要で、調整に3日程度要する」との見解に基づき5日からとした。 

接客、品薄、面会規制、影響広がる

 北伊勢上野信用金庫では、本店・支店の職員がマスクを着用し業務に当たる。店舗内には消毒液も設置し、2月末からは感染拡大防止への取り組みを徹底している。

 全国各地でマスクやアルコール消毒液などの商品が売り場から消え、市内のドラッグストアでも「在庫はありません」「入荷予定未定」「お1人1個限り」などの貼り紙が目立つ。平岡回生堂薬局(同富田)の薬剤師の平岡伸五さんは「アルコールやマスクの入荷は未定の状態が続いています。手洗いとうがいをしっかっりと行うことが大切です」と話す。

 市立四日市病院(同芝田2)では、面会者数を最小限にとどめることや、マスクの持参・着用、消毒剤による手指の消毒などを呼び掛けている。

便乗した詐欺に注意

 三重県警は、感染拡大に乗じた詐欺などの犯罪にも注意するよう呼び掛けている。

 県警の発表によれば、息子になりすまして「コロナウイルスに感染した。治療のためにお金を送って」という嘘の電話や、厚生労働省の職員を装い「費用を肩代わりするので検査を受けてください」と告げ、個人情報を聞き出そうとするケースなどがあったという。

 また、「マスクを無料配布します」といった内容の電子メールが届いた報告もあり、県警では「不審な電話やメールが来たら、家族に相談し、警察にすぐ通報をお願いします」と注意を呼び掛けている。

「もしかして」と思ったら

 市と四日市市保健所では市ホームページ内で「相談の目安」を公開している。①風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日以上続く②強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある、こうした場合、高齢者や、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)の基礎疾患があったり、透析を受けている、免疫抑制剤や抗がん剤などを使用している人は、2日以上症状が続けば相談するよう示す。

 電話相談は市保健所保健予防課TEL059-352-0594(受け付けは午前9時から午後9時)。午後9時から翌午前9時までは三重県救急医療情報センターTEL059-229-1199へ。

(2020年3月14日発行 YOUよっかいち第181号掲載)