【紙面企画】 未病への旅  (2021年3月13日発行 第193号より)

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 薬膳の考えに「天人相応」があり「人間は自然界の一部あり、自然界に活かされ自然の変化に相応して変化していく」を意味します。2月3日頃が立春となり、春の季節が始まります。冬に近い春と夏に近い春とでは食養生が異なります。早春、仲春、暮春に分けてご説明いたします。冬から春になったばかりの2月頃を早春と言い、気温が寒冷のままで、身体は多くの熱量を必要とします。体を温めるネギ、生姜、シナモン等の食材がお勧めです。卒業シーズンは仲春で、気温の差が激しくなり、気温の高い日は野菜(特にニラ、旬の春野菜)を多くとり、肉類の摂取を減らす努力が必要です。4月に入ると入学式や新学期で忙しくなり桜が咲くころから暮春になります。このころから気温が高くなり、体内に熱がこもりやすくなるため筍、トマト、キュウリ、緑豆等で体を冷やし、良質のたんぱく質で体を養いましょう。

旬のカツオを使った春の一品

【カツオのシソ巻きソテー 黒胡麻ソース】
カツオは鯖科の魚でDHA,EPAが豊富に含まれ、たんぱく質、鉄分の含有量も多い。

【材料】(2人分)
A)カツオ生 1さく 約13cm~15cm 200g
塩こうじ  大さじ1  15g
酒     大さじ1  15g
小麦粉   大さじ1  9g
シソ葉   10枚   5g
オリーブオイル 大匙1 12g

B)黒胡麻   大匙1  9g
  醤油    小さじ1 6g
  塩コショウ  少々

C)春キャベツ  3枚  150g
  人参   2cm   10g
  酢   小さじ1   5g
  蜂蜜  小匙半分   3.5g
  塩   少々

【作り方】
1. 春キャベツを2センチ幅にちぎり、人参は千切りする。ボールに入れ軽く塩を振り10分ほど置く。水分をしぼり、酢、蜂蜜、塩を合わせた甘酢で和える。
2. カツオを1.5センチ幅に切り(10等分)塩こうじ、酒に30分つける。
3. 2のカツオの塩こうじをキッチンぺーパーでふき取り、小麦粉をまぶし、シソで巻く。
4. フライパンにオリーブオイルをひき3のカツオを並べ、少し生の状態で焼き上げる。
5. 4を取り出し、同じフライパンに黒胡麻、醤油を入れソースを作る。
6. 5を皿に盛り6の胡麻ソースをかけ、2のキャベツの浅漬けを添える。

 

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