【希望の星】空手で全国制覇狙う 石川笑心太君

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勉強と陸上競技「三足のわらじ」

 「空手よりやりたいことは無い」と言い切る四日市市天カ須賀の県立桑名高校2の石川笑心太(にこた)君(16)は、全国優勝を2度経験、高校生になって初の全国大会「JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会」の高校男子60キロ未満で1年生ながら準優勝した。

 かっこよさに憧れて小学1年生で富田にある道場「真誠塾」へ入門。「負けん気が強く決して諦めず、厳しい練習に耐え」頭角を現し、2年生で全国大会に初出場、4年生で全国制覇を果たした。直接打撃のルール、厳しい練習にくじけそうになったが、全国大会の勝利を糧に試練を乗り越えた。

 158センチと小柄でリーチが短い自分の弱点を補うため、動きの速さとパワーを身に付けようと筋トレやシャドウ練習に励む。得意技は「胴廻し回転蹴り」。2歳上の兵庫県の選手が憧れで、強さや審判や対戦相手に対する礼儀に惹かれている。自身は小学生のころ友人にふざけて手を出されても、言葉で言い返す我慢強さを身に付けた。

 学校では陸上部に所属し、中距離走を専門で、昨年は高校駅伝に出場した。空手の稽古日は放課後に陸上練習をし、7時から塾で勉強、8時から道場へ。帰宅が10時半になり、深夜1時ころまで学校の課題をこなすという。「常に眠い」と苦笑するが、中学時代は学校の部活動に所属せず悔いが残り、部活の仲間と交流し充実した学校生活を送る。卒業後は理系大学への進学を希望。空手は高校生枠を超え一般の部での全国制覇が目標だ。

  空手と勉強と陸上競技の“三足のわらじ”を履き頂点を目指す。指導する真誠塾の先田哲生塾長(51)は「気持ちが強く、スピード、パワー、スタミナの全部を身に付けた。世界チャンピオンを目指してほしい」とエールを送っている。

(2021年4月10日発行 YOUよっかいち第194号掲載)