人の役に立つものづくりで使う人を笑顔に

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四日市中央工業高校木工部

 高い技術で作り出す木工製品が好評で、校内外から依頼を受けている県立四日市中央工業高校(四日市市菅原町)の木工部。創部から約10年、県内産の木材を使った温かみのある製品は使う人を笑顔にさせる魅力があると店舗や企業からも評判だ。

 昨年は今秋三重で開催予定のとこわか国体のカウントダウンボードを作成。建築物の屋根を作る工法を用いた。作業を担当した寺本光希君(3年)は宮大工になるのが夢で「授業で木材の加工はするが、ものづくりまではしないので、貴重な体験ができた」と笑顔で話す。

 部員らは、住宅の建築現場で作業体験をすることもある。石田彩人君(3年)は、部活だけでは足らず個人でも作業体験をさせてもらった。「学校で得た知識を実践させてもらい勉強になった」と話し、卒業後は、大工として即戦力になることを目指す。

 今年4月、注文を受けて製作したトリミンクサロンのメニュー台などを納品。メニューを載せる天板を一枚板で作ると作業時間を短くできるが、湿気で板が反り、ひびが入るため、29本の板材を貼り付けて、一枚の天板に加工。手間を惜しまず高い品質を目指し、納期に間に合わせた。トリミングサロンのオーナー・門脇健さんは「プロ並みの完成度で驚いた」と感動。過去には、福祉施設からの依頼で、利用する人が顔を合わせられるように設計した六角形の足湯や、車いすに乗ったまま足を湯に入れ、健常者と一緒に楽しめる足湯など、人に優しい製品も作ってきた。

 今年は1年生が1人入部し7人の部員で活動する。顧問の伊藤了教諭は「自分の手掛けた作品が社会で使用される貴重な体験をいただいている。人の役に立つものづくりを実践していきたい」と語った。

(2021年6月12日発行 YOUよっかいち第196号掲載)