ベスト16入り目指す 10年連続花園出場 四日市市の朝明高ラグビー部

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  「朝明らしいプレーで勝利を狙う」――。12月27日(月)から、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開かれる全国高校ラグビー大会に、三重県立朝明高校(四日市市中野町)ラグビー部が、県代表として10年連続12回目の出場をする。同高初のベスト16入りを目指す。【大会へ向け意気込む選手ら=四日市市中野町で】

 8月に新型コロナウイルス感染症の感染拡大で休校になり、市営のラグビー場も閉鎖され、地元開催予定だった国体も中止に。60日間集まって練習ができなかったが、各自で走り込みや筋トレをし、スタミナと体格を維持。モチベーションを保とうと、部員のグループLINEで練習メニューを報告し、連絡を取り合った。

   11月の県大会の決勝で、四日市工業高校(四工)と対戦。先制点を取ったが、前半終了間際、四工の反撃を受け動揺する下級生もいた。主将の松山和磨君(3年)や副将の北川叶羽君(3年)ら3年生が、後輩に深呼吸を促し、「大丈夫」と声を掛け落ち着かせた。後半戦開始直後、トライを決め大きく流れを変えると、逆転を許さず31対21で勝利を収めた。

   現在、チームは2年生が多いが、保地直人監督は「重要なポジションそれぞれに強い3年生がいる。フォワードが前に出て速いテンポでボールを回し、朝明らしいプレーで勝利を狙っていく」と話す。

   花園での初戦は青森山田高(青森)と対戦。相手チームはトンガ人選手2人が所属するなど体格差は否めないが、動画を見るなど対策を練り、組織力で勝利を狙う。松山君は卒業後に就職し、花園が引退試合になる。「中学からの6年間のラグビー、全てをかける」と有終の美を飾る覚悟で挑む。

    北川君はラグビーの強豪、京都産業大学へ進学予定で、高校ラグビー日本代表候補に選ばれている。代表は花園終了後に選出されるが、「今はベスト16入りが大事」と、2回戦に当たるシード校の御所実業高(奈良)との対戦も視野に入れ、高校最後の試合に全てを賭ける。

   「第101回花園全国高校ラグビー大会2021年-2022年」は、「HANAZONO LIVE」(https://www.mbs.jp/rugby/)でインターネット中継が予定されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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