【YOKKAICHIミライビト】 未来見据え新しい企画    

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銀峯陶器 熊本誠太さん(28)

 今年で創業から90年を迎える「銀峯陶器」(四日市市三ツ谷町)の専務取締役。土鍋の企画から製造、検品、販売まで一貫して手掛ける同社で、新商品の立案や販路開拓など幅広い業務を担当する。

 経営学部で学んだ大学時代には米国へ留学。フランスやイタリアなど、ヨーロッパも旅した。エッフェル塔で見た光景が忘れられないといい、海外を肌で感じた。在学中に父・哲弥さんが代表を務める同社の海外での展示会にも同行。大学卒業後は、瀬戸市にある窯業の専門学校で知識と技術を学んだ。

 2019年には、自社商品の企画やマーケティングをする会社「G.M.P」を設立。代表として販売戦略やプロモーションに力を入れる。「どのように使われるか」ということを念頭に商品をゼロから考え、製造から販売、そして使ってもらうまでを熟考する。

 厳しい状況が続く業界の中、これまでのノウハウ保ちながら新しい企画にも臨む。新ブランド起ち上げ時など、周囲が「なぜ」と驚くこともあるというが、「使ってみたらすごくよかった」「あなたの商品で料理したら美味しかった」などの声を聞くと、充実感があるという。

目指すことは、長く愛されるものを作り出し、培われたノウハウが後世に引き継がれること。「未来を見据え、人々のライフスタイルにどんどん提案できるように力をつけていきたい」と熱く語る。

 プライベートでは、たしなむ程度にお酒を飲む。家族で食事に出掛けても、出された食器が気になってじっくりと見てしまうそう。「『これいいね」なんて言いながら、つい見入ってしまう」と笑顔で話した。