「退去時に原状回復できる」がモットー DIY男子 久我さん

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自作の白壁に設置したテレビを紹介する久我さん

 フロアクッション施工、壁掛けテレビ、クローゼット模様替え。「素人でも、こだわれば好きな部屋を形にできる」。菰野町の会社員・久我義男さん(26)は、思い描いた理想の部屋をDIYで実現し、一人暮らしを満喫している。

 昨年4月、25歳の誕生日を機に実家からの独立を決意、「Do It Yourself」の略で、業者の力を借りずに、自分で何かを作ったり、改装するDIYに挑戦しようと思い立った。目指すは「IoTを活用したモダンな部屋」。これまで特に工作が好きだったわけではないが、照明にも凝る前提で、内装は白に決め、施工しやすい間取りの物件探しからスタートした。

 見つけたのは、築24年のマンション。入居日に合わせてノウハウと資材を準備し、まずは丸1日かけて全面に真っ白なフロアクッションを敷いた。次は、室内に柱を作れる市販のアイテムと木材を組み合わせて作った「壁」に、「テレビ壁掛け金具」を取り付け、モニターを設置、その壁に珪藻土を塗って「白壁に掛けたテレビ」を実現。「元の壁に穴を開けなくて済むので、退去時に原状復帰が可能な方法です」。照明とテレビを連動できるようにし、近未来的な空間の演出も可能にした。また、日の出・日の入りに合わせた照明の自動明暗調節やカーテンの自動開閉など、生活を便利にする工夫を随所に施している。操作は、スマホがリモコンになっている他、声でも可能だ。

 昨年8月には、初めての金属切断と溶接に挑戦し、白ペンキで塗装した鉄製の台を「クラゲの水槽を置こうと思って」制作。「予想以上に完成度が高くて満足。スマホ1台あれば、なんでも調べて自分でできる」と達成感を語った。

久我さんがDIYを紹介するYouTubeチャンネル

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※2022年6月4日(208号)発行 紙面から

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